2024.10.12 Sat
座間駅周辺の医療機関
小田急小田原線座間駅周辺の医療機関を視察
神奈川県座間市にある小田急電鉄小田原線の駅で、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。(参照:Wikipedia)
かつて「相武台前駅」は「座間駅」という名称でした。そのため、現在の「座間駅」が開業した当初は「新座間駅」と名付けられました。 その後、小田原急行鉄道は座間駅前に、向ヶ丘遊園に続く第二の遊園地「座間遊園」を建設する計画を立て、駅名を「座間遊園駅」に変更しました。
しかし、第二次世界大戦の勃発などにより計画は中止となり、土地取得などが行われたものの、遊園地が建設されることはありませんでした。そして1941年、駅名は「座間駅」に改称され、現在に至っているようです。 (参照:Wikipedia)
小田急電鉄の座間駅は、2022年度の1日平均乗降人員が1万7,715人で、小田急線全70駅中53位と、利用者が比較的少ない駅です。駅の周辺は比較的閑静な住宅地が広がっています。(参照:Wikipedia)
医療機関探索のポイント
街のお医者さんのクリニック探索には、ひとつの大きなコンセプトがございます。できるだけ、散策する前に駅周辺の情報やクリニックの所在地などの事前情報を極力インプットしない状態で取材します。
理由はいくつかあるのですが、まずクリニックの看板や広告の視認性のチェックと、商業圏の中での医院やクリニックの在り方や馴染み方、診療科目の傾向や周辺の住宅密集度との関係性を、実際に直接視察することでどの程度認識できるかという、医療的なマーケティング調査も兼ねているからです。
座間駅のポイント
座間駅の印象は、各駅停車駅にありがちなわりとこじんまりとした佇まいです。 海老名駅いう大きな駅の手前の駅のためかもしれませんが、駅周辺には高層ビルなどもなく落ち着いた雰囲気の印象です。
取材が通勤ラッシュ後の平日の午前中ということもあり、駅前にはほとんど人を見かけられず天気も曇天のせいもあってか、かなり静かな雰囲気でした。
クリニック医院の診療科目と数
高尾線座間駅周辺のクリニック医院の診療科目別の所在数をまとめました。
- 総合病院
- 0
- 内科
- 2
- 精神科
- 0
- 神経科
- 0
- 神経内科
- 0
- 呼吸器科
- 0
- 消化器科
- 0
- 胃腸科
- 0
- 循環器科
- 0
- 小児科
- 0
- 外科
- 0
- 整形外科
- 1
- 形成外科
- 0
- 美容外科
- 0
- 脳神経外科
- 0
- 呼吸器外科
- 0
- 心臓血管外科
- 0
- 小児外科
- 0
- 皮膚泌尿器科
- 0
- 皮膚科
- 0
- 泌尿器科
- 0
- 性病科
- 0
- 肛門科
- 0
- 産婦人科
- 0
- 産科
- 0
- 婦人科
- 0
- 眼科
- 1
- 耳鼻咽喉科
- 1
- 気管食道科
- 0
- 放射線科
- 0
- 麻酔科
- 0
- 心療内科
- 1
- アレルギー科
- 0
- リウマチ科
- 0
- リハビリテーション科
- 1
- 歯科
- 4
- 小児歯科
- 0
- 矯正歯科
- 0
- 口腔外科
- 0
- 整骨院
- 0
- 接骨院
- 1
- 鍼灸院
- 0
※厚生労働省:レセプト電算処理システム用診療科コードに準拠
落ち着いて静かな雰囲気(平日午前中)
基本の散策
今回の取材は各駅停車駅ということもあり、のんびりと電車の乗り継ぎにより現地に赴いてもよさそうでしたが、時間調整や移動利点なども考慮して、やはり自動車移動での取材となりました。
駅前のパーキングはいくつかありましたが、丁度買い物をする必要があったため小田急マルシェ座間に併設されたタイムズのパーキングに停車させてもらいました。駐車料金はいくら以上買い物をすると○時間駐車料金無料の歩合制コインパーキングシステムです。 駐車場自体はTIMESが運営しており、小田急マルシェ内店舗で買い物をすると買い物金額によって駐車料金が割り引かれます。
駅前には観光協会の案内所があったため視察を兼ねて訪問させていただきました。担当の方に軽く挨拶をしていくつかパンフレットをいただきましたが、多くの駅にある観光協会の事務所というのは、すごく謎を感じる場所でもあります。
基本取材目的で訪れることが多いため一度も案内を受けたことがないが、おそらく観光協会の人に相談すれば最適な観光プランが知れるだろうと、いつもいつも思っているのである。
一度でいいから聞いてみたいお薦め観光ガイド
座間駅周辺の様子
駅東口周辺は小さいロータリーとなっており、自動車やバイクのコインパーキングがいくつかあります。 駅前にはシックな建造デザインの小田急マルシェ座間が鎮座しており、1階部はスーパーのOdakyuOX、2階部はスーパードラッグストアCREATEがあり、日常生活には困らないでしょう。 そのほか飲食店やクリニックが連なる小モールにテナントインしています。
東口の周辺は勾配のある比較的狭い道路が曲がりながら踏切前で合流しており、夕方などは軽く渋滞することが容易に予想されました。
3~4軒ほどテナントが並ぶ小モールに歯科医院がありました。
そこから斜めの勾配のある商店が連なる道路を上がってみました。商店がいくつか並ぶ勾配の道路沿いには医療機関が見つかりませんでしたが、もう一つ別の方の道路を上ると、歯科医院を発見。
このようなこじんまりした駅でも歯科医院は安定の存在感です。
これはいける!短年の取材者の勘がそう言っているようでした。さらに勾配のきつくなる住宅街に足を踏み入れることにしました。
電柱広告にはしっかりと外科・整形外科クリニックの電柱看板広告を発見します。矢印は坂道の上を指しています。
天の思し召しであろうと信じ、登山がとても苦手な私は二足歩行ロボットのようにシステマチックに急こう配で歩みを続けます。
ところが、この後事態は思いもよらぬ展開を迎えます。
電柱広告の効果はいかほどなのか
ほんの数分間の登山活動
私は、街医者探索の短年取材者としての感を信じ、クリニックの電柱広告の発見に狂喜乱舞し、勾配がかなりきついその坂道を、曇天の中汗をハンカチーフで拭いながら、いっぽいっぽその歩みをしっかりと着実に、二足歩行者としての尊厳を持ちながら勇猛に進みました。
しかし、行けども行けども整形外科が見つかりません。思わず後ろを振り返ると、ちょっとした標高まで到達していた自分に感動すら覚えます。
見つからない。時間にして2分ぐらいだろうか。どれだけ勾配を制覇しようと整形外科が見つからない。
- 過去は決して振り返らない、チャンスの神さまに後ろ髪はない
そんな即席座右の銘を胸に刻んだ取材者である私は、恐る恐る再度後ろを振り返ったのです。
- 「絶景かな」
私の心が折れる音を聞いたとき、きびすを返した二足歩行は急こう配の坂道をゆるやかに、そう重力に抗うことなく元来た方角へ戻り始めていたのです。
- 衝撃の展開パノラマビューの先にあるもの
おや?
戻り道の電柱広告の後ろ側にはさっきと同じ整形外科の看板があります。驚くことに矢印は右旋回でUターンを促す記号が記載されておるではありませんか。
いやだからその記号わからんて。
電柱広告の矢印で結局は袋小路に辿りつく
座間東口駅前の医療機関
駅前の低階層ビルには安定の複数クリニックがありました。
3軒目の歯科医院と内科クリニックです。
東口駅前の医療機関はこれでほとんど目につくところは終わりのようでした。 西口側はほとんど住宅と道路しかなさそうでしたが、踏切の向う側に予想外の収穫が視界に飛び込んでまいりました。
整形外科と内科と、そしてメンタルクリニックと調剤薬局です。
駅前の規模感からメンタルクリニックは意外でしたが、もしかすると少し離れたところにキャンプ座間が鎮座しているので、飛行機のジェットエンジンの音で深刻な悩みを抱えられている方がいらっしゃるのかもしれません。
背後に気配を感じて振り返ると、そこには廃ビルのような建物がありました。 時代を感じさせる喫茶店の跡地でしょうか。街のクリニック探索では、街の医療機関だけでなく、街中の移り変わりや時代の面影を目撃することも多いため、今の日本の状況や医療機関とのリレーションを考える上でも、とても趣深く参考になることが多いです。
西口を出たところには座間ふるさとマップがお出迎え。
キャンプ座間まで散策してみようかと考えましたが、どうやり地理的にはかなり離れているようで、車での移動時に視察してみようかと考えました。
キャンプ座間は、神奈川県座間市と相模原市にまたがる在日米軍の基地です。 広大な敷地を誇り、陸軍基地としては極東最大級で司令部機能やヘリコプター飛行場、兵舎、病院などが置かれ、日米安全保障体制において重要な役割を担っています。
少し歩いたところに耳鼻咽喉科と眼科を発見します。 調剤薬局も併設されており、クリニックビルというよりは、ダブルライセンスの方か、親類関係の複数の医師の方が経営されているような印象です。
すぐ先には中層のマンションがありますので、この辺一帯は独占医療市場になっているかもしれません。 さすがにクリニックの気配はなくなってきたので、駅方面へ戻りながら歩を進めると接骨院を発見します。
さらに安定の歯科医院を発見します。
駅前の規模感や乗降者数からいうと、少し歯科医院の過密度は高い印象を受けました。 さすがにここから先には医療機関臭はしなかったのでパーキングへ戻り、帰り道のついでにキャンプ座間へ向かいます。
座間駅からキャンプ座間は距離がある
邂逅・キャンプ座間
せっかくの座間駅取材ですから、キャンプ座間の基地を少しでも記録に残そうと車で移動しました。 キャンプ座間の大きな看板が見えたので、直線道路を右折して近づいてみようかと考えました。
- ところがつぎの瞬間、自身の危機管理能力の低さに衝撃を受けました。
そのまま右折してしまうと、もうそれは基地の入り口ゲートに直結しているわけです。 料金所みたいなところに軍服を着た方がいらっしゃいます。
あたりには車を止められる場所もありませんので写真撮影すらできず、なにもなかったかのようにキャンプ座間の正面ゲート前をただただシンプルに素通りしたという事実だけが記憶に刻みこまれたのです。
なんかもやもやした午前の部の取材活動でしたが、おそらくキャンプ座間の基地内に専用の医療施設が完備されており、自衛隊と米軍はそれぞれ別々の医療機関で診療を受けるのだろうか、などという妄想を膨らませながら帰路につきました。
キャンプ座間についても医療機関に関連付けることで、今回の医療機関探索の取材活動を上手く曖昧なままに〆ることができたことでとても安堵したわけであります。
キャンプ座間は軍事基地です
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