一般に風邪(かぜ症候群という諸症状をまとめていうときの呼称)といわれる原因のほとんどは風邪ウィルスが原因の大半で、だいぶ世間でも浸透していますが、薬剤や点滴により風邪は治療はできず、症状の緩和のみをする対症療法という治療法のみが可能です。
つまり、風邪自体は自己免疫力により治療する以外に方法はないということです。
昔から風邪をひいたら身体を温めるように言われるのは、身体を温めると免疫力が向上することから起因しているようです。
また栄養と休息(睡眠)をしっかりとることも推奨されるのは、低下した自己免疫力を回復させる目的があるからです。
季節の変わり目に風邪をひきやすいのは、寒暖差により身体に負担がかかり自律神経が乱れ、睡眠不足や過労などで免疫力が弱っているところに、さらにウィルスへの抵抗力が弱まってしまうことが要因のようです。
実は普段からウィルスなどの感染はたくさんあるようなのですが、人間がもつ自己免疫力によってこれらのウィルスを死滅させているのですが、いくつかの要因で免疫力が弱まると、ウィルスに負けてしまい症状が発症するわけですね。
手洗いやうがい、マスクなど予防策もできるだけウィルスを体内に入り込ませない予防策としてわりと見聞きしますが、経験上はほとんど効果は見込めまないと感じます。
やはり日常生活において免疫力を高める食生活や生活環境を整えることが一番の予防策であるといわれる医療専業者の意見もわりと多いようです。 免疫力を高める生活習慣とは、良質のストレスと適度な運動、バランスの取れた栄養価の高い食事、休息と身体を温めること。
具体的には、すこし温めのお湯で半身浴をして十分に睡眠時間をとり、免疫力調整に大きな影響があるとされるビタミンDを中心にした生活習慣や食生活を心がけると良いようです。
人の体で唯一生成可能であるとされるビタミンDは日光浴など紫外線を浴びることで体内で生成され、食品では脂肪分の多い魚類や天日干しされた食品などに多く含まれるようです。
季節の変わり目に必ず風邪をひきやすい人は、寒暖差がではじめたら特に注意してビタミンDを意識した栄養をいつもより多めに摂取して、日光浴や規則正しい生活で睡眠をたっぷりとって自律神経を整え、身体に負担となる悪性ストレスをためないことをいつもより強く意識した生活をすることが最大の予防策となるようです。
実はごくごくあたりまえの予防策なのですが、現実的にはこれが一番難しいのかもしれないですね。
ただ一度に治そうとして、栄養や休養と摂取してもすぐには治らず、個人差や健康状態の差にもより、治る時期がきたら治るのが風邪のようですので、季節の変わり目で体力が消耗していた場合、通常の風邪よりもすこし長引く傾向があるようです。
[参考サイト]
- 東京医科大学八王子医療センター
- 一番街総合診療所
- 医療法人医徳会 真壁病院
- ドコモ・ヘルスケア ・太陽笑顔fufufu-ロート製薬
- 参考文献 ・疲れない体をつくる免疫力 安保徹 著(知的生きかた文庫/三笠書房)
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